市民ウォッチャー・京都は5月25日、同和奨学金滞納状況全国調査結果報告書を発表しました。2009年10月以来、同和奨学金(地域改善対策奨学金)事業を実施した、全国41自治体を対象に、奨学金の返還状況・滞納状況などを調べてきましたが、その内容をようやくまとめることができました。この種のデータはおそらく、補助金を交付してきた文科省すら把握していないもので、全国的な実態が判明するのは、初めてのことだと思います。
すでに2010年1月、調査結果の「概要」版を発表していましたが、今回の「最終」版では、外部の専門家の協力を得て問題点の分析と問題解決に向けた提言を行っています。
最終的には41自治体中、福井県以外の40自治体から回答をいただきました。協力いただけない自治体が多い場合は、情報公開請求をして無理やりにでもこじ開けるつもりでいましたが、そんなことをする必要はありませんでした。
一昔前までは、同和事業に関する情報を公開することに対し、ほとんどの自治体は消極的だったと思います。とくに今回のように、お金の「滞納」ということになるとなおさらです。
しかし、実際には大半の自治体から滞納に関するデータの情報を提供していただけたということは、もはや今日、同和事業の抱える問題点を議論することは、どの自治体においても「タブー」ではなくなっているといえるのかもしれません。
調査に協力いただいた、各自治体の担当者に御礼申し上げます。